結論
有価証券報告書に記載された株式会社博報堂の平均年間給与は 10,990千円(約1,099万円)、従業員4,580名。持株会社である株式会社博報堂DYホールディングスは11,683千円(144名)、同じグループの株式会社Hakuhodo DY ONEは5,829千円(2,690名)です。「博報堂の年収」は、どの会社を指すかで数字が変わります。
出典: 株式会社博報堂DYホールディングス 第23期 有価証券報告書(2026年3月31日現在/2026年6月25日提出)/最終確認日: 2026年9月30日
博報堂の平均年収はいくら?
有価証券報告書の「従業員の状況等」には、提出会社だけでなくグループ内で従業員数が多い会社の数値も開示されています。株式会社博報堂の記載は次のとおりです。
| 項目 | 株式会社博報堂 |
|---|---|
| 従業員数 | 4,580名(臨時従業員 554名は外数) |
| 平均年齢 | 40.1歳 |
| 平均勤続年数 | 12.4年 |
| 平均年間給与 | 10,990千円 |
| 対前事業年度増減率 | +3.2% |
※2026年3月31日現在。第23期(2025年4月1日〜2026年3月31日)。
「博報堂DYホールディングス」と「博報堂」は別の会社
混同されやすいのですが、この2つは別法人です。有価証券報告書を提出しているのは持株会社である株式会社博報堂DYホールディングスで、その従業員数は144名にとどまります。
同社は有価証券報告書のなかで、自社の性格を次のように説明しています。
当社(純粋持株会社)は、グループ全体の経営管理を主たる役割としており、直接雇用の従業員(出向者を除く)は限定的です。
つまり持株会社の数字は、広告実務を担う社員の給与水準を表していません。この点は電通の年収でも同じ構造でした。
同じグループでも会社によって数字が違う
博報堂DYの有価証券報告書が電通と大きく違うのは、グループ内の主要会社の平均給与まで開示している点です。おかげで、グループ内の違いが数字で確認できます。
| 会社 | 性格 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社博報堂DYホールディングス | 純粋持株会社 | 144名 | 42.5歳 | 13.0年 | 11,683千円 | +7.0% |
| 株式会社博報堂 | 事業会社(最大人員) | 4,580名 | 40.1歳 | 12.4年 | 10,990千円 | +3.2% |
| 株式会社Hakuhodo DY ONE | 事業会社 | 2,690名 | 32.4歳 | 5.9年 | 5,829千円 | +2.5% |
株式会社博報堂と株式会社Hakuhodo DY ONEでは、平均年間給与に約1.9倍の開きがあります。
ただし、この差を給与制度の優劣として読むのは適切ではありません。平均年齢が7.7歳、平均勤続年数が6.5年違います。年齢構成と在籍年数がこれだけ異なれば、平均給与に差が出るのは自然です。会社ごとの事業内容・職種構成の違いも影響します。
読み取れるのは「同じグループでも、所属する会社によって平均値がまったく異なる」という事実です。グループ名で年収を語ると実態から離れます。
給与は上がっているのか
有価証券報告書には対前事業年度の増減率も記載されています。
- 株式会社博報堂DYホールディングス: +7.0%
- 株式会社博報堂: +3.2%
- 株式会社Hakuhodo DY ONE: +2.5%
3社とも前事業年度からプラスです。水準そのものだけでなく、方向も見ておくと判断材料が増えます。
なぜ電通では同じことが分からないのか
ここは開示姿勢の違いです。有価証券報告書で「最大人員会社の状況」まで記載するかどうかは、会社によって扱いが異なります。
| グループ | 提出会社の数値 | 主要事業会社の平均給与 |
|---|---|---|
| 博報堂DYホールディングス | あり(144名) | あり(博報堂・Hakuhodo DY ONE) |
| 電通グループ | あり(135名) | なし(株式会社電通は損益情報のみ開示) |
| サイバーエージェント | あり(2,588名・提出会社自体が事業会社) | ― |
したがって、博報堂グループについては事業会社の給与水準が公開情報から確認できる一方、電通グループについては確認できません。当サイトが記事ごとに「どの会社の数字か」を明記しているのは、この違いがあるためです。詳しくは出典方針をご覧ください。
連結28,921名の内訳は?
グループ全体の従業員数は28,921名(臨時従業員の年間平均雇用人員11,878名は外数)です。ただしセグメント別の内訳は開示されていません。有価証券報告書には理由が明記されています。
当社グループは、総合広告会社として広告主等に対するマーケティング・コミュニケーションサービス全般の提供を主として営む単一セグメントであるため、グループ全体での従業員数を記載しております。
単一セグメント経営であるため、そもそも内訳が存在しないという整理です。サイバーエージェントがメディア・広告・ゲーム・投資育成の4セグメントに分かれているのとは対照的です。
他社との比較は 広告代理店の年収一覧13社【2026年最新】持株会社と事業会社を分けて比較 にまとめています。
まとめ
- 株式会社博報堂の平均年間給与は 10,990千円(4,580名・40.1歳・勤続12.4年)
- 持株会社の博報堂DYホールディングスは 11,683千円だが、従業員は144名にとどまる
- 株式会社Hakuhodo DY ONEは 5,829千円(2,690名・32.4歳・勤続5.9年)。ただし年齢構成が大きく異なる
- 3社とも前事業年度から増加(+7.0% / +3.2% / +2.5%)
- 連結は28,921名。単一セグメントのため内訳は非開示
よくある質問
博報堂の平均年収はいくらですか?
株式会社博報堂の平均年間給与は10,990千円(約1,099万円)です。対象は4,580名、平均年齢40.1歳、平均勤続年数12.4年(第23期・2026年3月31日現在)。
博報堂DYホールディングスの1,168万円とは何が違うのですか?
持株会社である株式会社博報堂DYホールディングスの提出会社単体の数値で、対象は144名です。同社は有価証券報告書で「当社(純粋持株会社)は、グループ全体の経営管理を主たる役割としており、直接雇用の従業員(出向者を除く)は限定的です」と記載しています。
同じグループでも会社によって年収は違いますか?
違います。株式会社Hakuhodo DY ONEの平均年間給与は5,829千円(約583万円・2,690名)で、株式会社博報堂とは約1.9倍の開きがあります。ただし平均年齢で7.7歳、平均勤続年数で6.5年の違いがあり、この差を給与制度の優劣として読むことはできません。
連結28,921名の年収は分かりますか?
分かりません。有価証券報告書で平均年間給与が開示されているのは提出会社と主要子会社に限られます。連結全体は単一セグメントのため内訳も開示されていません。
株式会社Hakuhodo DY ONEは2025年4月1日にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社および株式会社アイレップと合併して発足しました。経緯と数字の連続性については アイレップの年収の記事 で整理しています。
出典
- 株式会社博報堂DYホールディングス 第23期 有価証券報告書(2026年6月25日提出)「第4 提出会社の状況 5【従業員の状況等】」
- 株式会社博報堂DYホールディングス 有価証券報告書等
- 株式会社電通グループ 第177期 有価証券報告書(比較参照)/株式会社サイバーエージェント 第28期 有価証券報告書(比較参照)
当サイトが年収データをどのように選び、どう扱っているかは出典方針に記載しています。
最終確認日: 2026年9月30日(対象事業年度: 第23期/2025年4月1日〜2026年3月31日)